God of War III

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ジャンル : アクション
 
総評 : 9.0 (ゲーム性は過去作で保証済みのうえ、現世代機では最高峰のグラフィック。派手さと規模の大きさもシリーズ 1)
トロフィーお勧め度 : 3/5 (アクションが壊滅的に苦手だと試練とタイタンモードクリアで投げてしまうかも)

アクションゲームでは軽視しがちなストーリー、世界観にも注目

 アクションゲームにありがちなのは、マリオ的なゲーム、つまり極端に言ってしまえば「ストーリーなどあってないようなもので、キャラクターを動かして最後のボスさえ倒せればそれでいいゲーム」ですが (別にプレイできる部分が良ければそれでいいと思うので、悪いことでもないですけどね)、このゲームは、ストーリーでも魅せる形態になっています。その表れとして、I, II もそうでしたが、ムービーなどは二週目でも絶対にスキップできない仕様になっています (さらに、III だと初回起動時のみオープニングすらスキップできません)。さらに、物語は完全に続編なので、過去作未プレイ者は I, II のあらすじを予習しておかないと最初から最後まで意味不明なシーンとキャラクターたちばかりで戸惑うことになります、注意しましょう。
 登場人物は全てギリシャ神話に基づいていますが、独自の味付けがなされているようです。たとえば主人公クレイトスは作中でもしばしばゼウスのことを父と呼んでいますが、実際には (実際といっても神話自体が架空のものですが・・) ゼウスの子ではないようです。また、ガイアは作中では地の女神らしく岩と樹木で出来た体を持つ、タイタン族のリーダー的な設定になっていますが、実際にはタイタン族を生んだ母的な存在で、本人は人間の姿だったようです。もちろん神話に従っている設定のものも沢山ありますが、何より、このゲームをやると、無駄に神話の登場人物名を覚えることが出来ますね (三国無双をやると武将名だけには無駄に詳しくなれるように)。
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 ↑ I では軍神 (God of War) アレスを倒すという目的のもとで主人公クレイトス (右の画像) に協力していましたが、今作では敵対することになるオリュンポスの神々。左からハデス、ゼウス、ヘルメス、ポセイドン。
 今作は、色々あってクレイトスを神の座から引きずり落とし瀕死状態にした神々の王ゼウスに復讐するべく、瀕死状態のクレイトスを救ったガイア率いるタイタン族 (タイタン族はゼウスによって壊滅的な被害を受けたという経緯がある) を引き連れオリュンポスの山を登っていくシーンから始まります (ちょうど II のエンディングからですね)。画像右が主人公クレイトスで、左の画像にいる面々が今作で倒すゼウスの取り巻きたち。このほかにもヘラクレスと太陽の神ヘリオスがいるのですがキャプチャし忘れました。Wikipedia などで調べると分かるのですが、ちゃんと神話の設定を色濃く反映した容姿になっているのがまた面白いところですね。ストーリーは、ゲームを始めるときクレイトスが "私の復讐が今終わる!" と言っているように、ゼウスへの復讐が主旨で、毎度のことながら邪魔する物は皆殺し的なノリによって残虐なシーンが続きますが (III では、PS3 で表現力が上がったぶん、過去作に比べて残酷さ、またそのようなシーンの数がかなり増しています)、その一方で、父親としてのクレイトスも描かれていて (クレイトスは I から II の冒頭までは一応神でしたが、もともとスパルタ人の戦士で、人間の妻子がいます)、人間でありながら人間の心を持たない、普段の冷酷な性格との対比も見所の一つとなっています。

現世代機で最高峰のグラフィック

 このゲームを語る上で絶対に外してはいけないのがグラフィックのすごさです。初めて数分の感想が、「PS3 ってこんなに表現力が高かったのか!」でした。
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   ↑ 実際のプレイ画面。静止画を一枚取るとアラが目立つことが多いが、ここまで綺麗に映るのは凄い! (ちなみに左の画像の "船長" というのは、I のあの船長で、残酷なシーンの目立つ GOW シリーズ唯一のお笑い要員)
HD リマスターとはいえ、I, II と同じ PS3 のゲームとは思えないくらい描写力が上がっています。(そもそも出るかすら分からない) PS4 とか言う前に、まずはこの水準のゲームをもっと増やしてほしいですね。
 またこのシリーズ通して強調されているのが、画面に入りきらないくらいの、巨大なキャラクター、敵たち。これが今作ではさらに磨きがかかっています。
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1 枚目だけはムービーですが、残りは実際のプレイ画面です。巨大なキャラたちが画面狭しと動き回ります。I, II ではなかったのですが、III は冒頭のオリュンポスの山をタイタン族が上っていくシーンで、背景として巨大なタイタンが暴れていたり、とにかく動きに対して意欲的に。もちろん巨大な敵も健在。
 これだけの内容だと気になってくるのがロード時間ですが、なんとロード時間はゲーム開始時で 2-30 秒程度。インストールなしでこれは凄いと思いました。ゲームオーバーになっても再開できますが、再開にかかる時間も 5 秒程度、さらに道中ロードはほぼありません。さすがにインストールする I, II に比べるとどれも少しだけ長くなっていますが、インストールなしでよくここまで仕上げたという感じです。

より戦略性が高まった戦闘、ただ叩くだけではない特殊なアクションも健在

 もちろんグラフィックは一番目立つからこそ先に述べましたが、ゲーム内容としても進化しています。前作は "時を止める" という、魔法ゲージとは違う、黄色い "アイテムゲージ" を消費して行える特殊な動作がありましたが、今作はその数が増えました。時は止められませんが、代わりに遠くの敵を攻撃でき、さらに物を燃やすこともできるアポロの矢 (前作における Zeus' Fury に相当する武器ですが、今作ではアイテム扱いです)、たいまつがわりにしたり、周囲に光を放つことで敵の目をくらませたり、また怪しいところでかざすと宝箱が出現したりもするヘリオスの首、通常では上れない場所や歩けない場所もひとっ走りできたり、敵に突進すれば攻撃手段としても使えるヘルメスの靴の三つを使うことができます。
 魔法は、武器が全部で四種類、それぞれに固有の 1 種類という方式になりました。総数は変わりませんが、使う魔法によって武器を切り替える必要があります。これはちょっと不便ですね。あと、今までより魔法はちょっと地味な印象になってしまいました。せっかくこれだけ綺麗になったのだからもっと派手なのを用意して欲しかったですね。武器たちは前作のように、「あるにはあるが、ほとんどの場合空気」 (初期の武器だけで十分) というわけではなく、ちゃんと今作は切り替えないときつい、あるいは、切り替えると圧倒的に楽になる場面が多々あります (EASY だと結局初期武器でごり押しできますが、HARD だと適切に切り替えていかないとかなり厳しいです)。
 また、CS アクションも健在。CS アクションとは、敵をある程度弱らせると出てくる ○ ボタン印の近くに寄って、○ ボタンを押すと始まる、特殊なアクションのこと。CS アクションが始まると △ や □ ボタンを押す指示や、スティックを 180 度回したり、L1 R1 を交互に連打したりなどの指示が出るので、時間内にそれを行うと敵を倒す (ボスの場合は、次の段階へ移行させることもある) ことができるというもの。
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 ↑ CS アタックの一例。ボタンをタイミング良く押すものから、○ ボタン連打など種類は色々
 そのほか、II ではシューティングゲームみたいなミニゲームがありましたが、今回もそのような、ただ敵を叩くだけではない特殊なアクションが存在します。あまり数は多くないので残念ですが (次回作があるとすればもう少し豊富にして欲しいですね)、今作では高いところから落下しながら障害物を避ける (あるいはイカロスの翼で上昇しながら) ミニゲームと、まさかの音楽ゲーム (そのほかシリーズ恒例の、ここでは書けないようなミニゲームも・・)。
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 ↑ まさかの音楽ゲーム

このゲームのもうひとつの特徴 : 謎解き

 もしこのゲームがただ敵を叩けばいいだけだったら、これほど面白いとは言われなかったかもしれません。それくらいこのゲームにおける謎解き要素の存在は大きいものです。道を進んでいると、しばしば進めない扉や行き止まりに遭遇します。それは、周辺に落ちているものをうまく駆使して次へ進めという合図です。謎解きといっても、ファミコン時代によくあった、開発者でないと分からないレベルの理不尽なものではなくて、何をどうすればいいかは何となく分かるよう、たとえばその場所に来たときカメラが自動で動かすべきもののところに寄ったりと、ちゃんとヒントがあるので、試行錯誤はすると思いますが、何時間も進めないということはない、ほどよい難易度になっています。基本的に解くべき謎はその空間だけで閉じているというのも大きなポイントです。ただし、個人的な感覚でですが、難易度は I, II に比べて格段に落ちたように思いました。よりヒントが多くなって万人向けになった一方で、I, II の謎解きを自力で達成した人にとっては今回の謎解きはヒントが多すぎるのでちょっと物足りないかもしれません (II で死体を水路に流して反対側に持ってくる謎や、光の反射を利用して氷を溶かす部屋の謎を解いたときは「やってやったぞ!」と感じたものです)。今までのは、「何をどうすればいいんだ」→「この部屋にはこういう可動部品があるのか」→(部屋を捜索して)「どうもここをこうすればいいらしい」という手順で、いかにも自分で解いているという感じだったのですが、今作は基本的に何を動かすべきかが最初にヒントで出てきてしまうため、謎解き感は減った印象ですね。
 そのほか、使うアイテム以外にパワーアップできるアイテム、つまり体力ゲージや魔法ゲージを伸ばすアイテムを宝箱から入手できるのですが、今作は今までのように "壁がぼろぼろになっているところを叩くと宝箱出現" とか、"進行方向と違うところに行くと宝箱がある" という宝箱は大幅に減り (というか前作はほぼこの二種類だけだった)、かわりに、ヘリオスの首 (懐中電灯みたいなアイテム) で宝箱出現というのが主流になった印象でした。
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 ↑ 何もないように見えるが怪しいところでヘリオスの首をかざすと・・・見つけた!
上の縮小画像だと "こんなの分かるわけないだろ" と思うかもしれませんが、クリックして拡大すると実は、白い粉みたいなのが沸いているのが分かります (ゲーム中の説明によるとこれは砂金らしいのですが)。そこを照らせば宝箱出現というわけです。今作はこれで出てくる宝箱が圧倒的に多いため、注意して進まないと全てアイテムを見つけられないかもしれません (実際、I, II では最大強化できたのですが、III は一週目かなり見逃してしまってゼウス戦までに最大強化できませんでした・・)。

トロフィー取得に関して : 簡単ではないが、ほどよくやりがいがある絶妙な難易度

 トロフィーに対応している以上、トロフィーについてもある程度述べる必要があるでしょう。I, II もそうでしたが、基本ストーリーをクリアするだけで 6-7 割は取れます。プラチナ関係なしにトロフィーが取れればそれでいいやという人はやっておいて損はないと思います (EASY はほぼ敵の攻撃では死なないので、□ 連打してれば戦闘は余裕ですからね)。
 今作も "試練" は健在。試練は、本編を一周すると解禁される、数個のミニミッションです。全てクリアするとゴールドトロフィー "挑戦準備完了" が獲得できます。難易度的には本編よりはずいぶん難しいです。I にあった試練よりは簡単ですが、II と同じくらいか少し難しい程度なので、過去のが出来たならあまり恐れる必要はないと思います。ただし絶対的に見ると "誰でも出来るレベル" ではないので、アクションが壊滅的に苦手であれば、投げてしまうおそれがあることだけは書いておきます。
 そして今回一番やっかいなのが "超人的" というトロフィー。これは難易度 TITAN (難しい) でクリアするともらえるのですが、今までは難易度依存トロフィーはなかったので、試練が実質的なプラチナを左右する鍵でした。今作はたぶん試練をクリアするよりこっちの方が苦労すると思います。EASY のときはたぶんサテュロス (I の試練 10 で悪名高いあのサテュロス) なんて □ 連打するだけで蹴っ飛ばせたので何とも思わないかもしれませんが、HARD のサテュロスは適切にガードを決めていかないとすぐ殺されます。ヘラの庭園ではじめて登場する 2 体のサテュロスに絶望するでしょう。また敵の体力も高いため □ 連打では 1 体相手するだけでもすぐ死にます。そして鬼なのが終盤これがケルベロスと一緒に出てくる場面。もう何十回やり直したか分かりません。たぶん 30 回くらいはやり直したと思いますが、それくらいには難しいものです。そのほか、たとえば巨大サソリの攻撃も尻尾で一回叩かれただけで HP を 4 割持って行かれるなどボスの攻撃力が全体的に鬼畜なので、防御と回避することを覚えなければ HARD のクリアは不可能と断言して問題ないと思います。一番の問題はもちろんゼウスの最終段階 (ガイアの心臓前) ですが、実はこれは不具合なのかどうか分かりませんが、ネメシスの鞭を武器に選び、L1 + ○ 連打でゼウスを捕まえては叩くを繰り返し、ガイアの心臓に体力をもらいにいったらすぐ □ で攻撃して中断させるを繰り返すとほぼノーダメージで楽にクリアできちゃったりします。
 あとは特筆すべきは "ヒットマン" という、1000 コンボ達成のトロフィーですが、今作は今までとは違い勝手に取れる場面は存在しません。意図的に狙わないと達成不可能です。達成場所として、これもたぶんバグだと思いますが、アポロの矢を手に入れるところで、背景として檻に入っている囚人みたいなのがいると思いますが、そこで L1 + ○ をずっと押していると延々と囚人を捉えて叩くのを繰り返し、そのまま 10 数分放置で取れちゃったりします。
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 ↑ 無限コンボ。テープで固定すれば何千コンボでも行けます。バグかな?
このシリーズは基本的に攻略サイトは見なくても注意深く空間を見渡す癖さえついていればプラチナは取れるので (I, II は攻略サイトを見なくても十分自力で取れました)、攻略サイトは極力見ないで十分神話の世界を楽しみましょう。ただ、神々の所有物のうち、アフロディーテのところにあるのだけはちょっと攻略サイトなどを見ないと発見しづらいかもしれませんね。私は、「神々の所有物というくらいだから主要な神の近くには絶対に 1 個ある」、と思ってくまなく調べてたので偶然発見できましたが・・。
 このゲームを最大限楽しみたいなら、1 週目は EASY でストーリーと謎解きを、2 週目は HARD で取りこぼしたアイテムなどを (場合によっては攻略サイトを見ながら) 探しつつ進めていくとよいでしょう。まあ、どのゲームもそうですが、最初から攻略サイトを見て進めるのはゲームの楽しさを大きく削ってしまう行為だと思うので (私はそういうプレイスタイルの人はあまり好きではありません)、出来るだけ最初の 1 週は見ないように。

ゴッド・オブ・ウォー III スクリーンショット集

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