Hitogata Happa

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価格 : 5.99 ドル (北米 PSN ストアのみ、日本では配信されていない)
ジャンル : 自爆系弾幕シューティング
 
総評 : 6.5 (過激な難易度で、初心者が取っつきにくくはあるが、この手のジャンルの中では金太郎飴的な作品でなく、発想が面白い)
トロフィー難易度 : 8.8/10.0 (相当練習しないと一つも取れない可能性が高い。100% は常人には不可能。某トロフィーサイトでも平均達成率は 5% と異常な低さ)
なお、攻略情報はトロフィーwikiにて記事を執筆したのでそちらもご覧下さい
 先日の DDR の DLC を買うためにチャージした北米 PSN チケットの余りで、目についた北米限定タイトルをダウンロードしてみました。理由は単に日本のゲームっぽかったから、というだけ。実際このゲームは日本のゲーム、しかも同人ゲームが元となっています (Windows 用にソフトがあるようですが、詳細は調べてないので不明)。XBOX には沢山出ているようなのですが、PS3 にはさっぱり 2D シューティングがありません。その中で数少ないタイトルがこれです、トロフィーにも対応しているので興味があれば挑戦してみるとよいかもしれません。ただし難易度は一番低いモードでもシューティングに不慣れだと狂っているとしか思えない難しさに感じるはずなので、本当にゲームが得意でない場合は注意が必要です。

異色の「自爆するシューティング」

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 初めてプレイしたその瞬間は、他のシューティングと何ら相違ないように感じました。普通に玉を撃って敵を倒すだけの自機、ありきたりな 2D シューティングで、どうしてこんなタイトルがわざわざ PS Store で配信されたのだろうと思いました。しかし最初のボスで、これがそのありきたりなシューティングでは全くないことに気づきました。ボスがあまりにも硬い。そう、そのまま普通に打ち続ければ 5 分くらいかかるんじゃないかというくらいボスの体力が半端無いのです。時間がかかるだけなら耐久戦だと思うかもしれませんが、このゲーム、ボスには制限時間があります。制限時間を切ると人間には避けられないレベルの弾が大量に飛んでくるようになり、制限時間が終わった後に一機でもやられると即ゲームオーバー。要するに制限時間内に倒さなければほぼゲームオーバーを意味します。そこでこのゲームには何かあるなと感じるわけです。早速操作説明を見てみると。
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そう、このゲームを最も特徴付けるのが左の操作説明にある "BOMB ATTACK" というシステムです。自機は、題名にある「ヒトガタハッパ」というとても強力な自爆攻撃を仕掛けることが可能で、FLOW ゲージが 100% に達したとき、敵に突っ込むと発動します。これによって 1 機失うことにはなりますが、代わりに敵に壊滅的な打撃を与えることが可能です。
 この攻撃は、画面右上の FLOW ゲージが最大のとき、ボスの破壊可能部位 (や、硬い雑魚敵) に突っ込むことで発動します。たとえばボスでは、上のボスの画像のように "TARGET" と書いてある部分が破壊可能部位で、FLOW ゲージが最大の状態でここに特攻するとボスの体力を大幅に削ることができます (1 回、最大でも大体 2 回特攻が決まればボスが沈む位の威力です)。
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    ↑マナアクション を駆使して敵の攻撃をかいくぐり・・・自爆。ちなみにこの一発だけでこのボスは死にました
FLOW ゲージは、出撃時は 0 で、死なずに飛んでいると 10 数秒で最大になります。要するにこのゲームは、道中はともかく、戦闘の大多数を占めるボス戦においては、敵に弾を当てるゲームではなく、弾をかいくぐってボスに突撃、自爆するゲームです。よくこの手のゲームは弾幕シューティング (敵の弾が分厚いことから) と称されますが、本来弾幕というのは、敵の接近を防ぐために張るバリアみたいなものでしょう、そういう意味ではこのゲームは本当に弾幕シューティングです。
 そのほか、このゲームの特徴しては、明らかに避けられないレベルの弾が飛んでくることが多々あります。それは頑張って避けるのではなく、雑魚敵などを利用して "弾の速度を消したり、遅らせる" ことで回避可能なのです。
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このように、雑魚敵やボスの破壊可能部位の周辺には円形のラインが引いてあり、そこに自機が入ると点灯します (上の場合は青色になっていて見づらいですが)。いったんこの状態になると、その領域に入る敵の弾は速度が非常に遅くなります (敵の弾が黄色ではなく赤色になっている部分)。その領域を保有する敵あるいは部位を破壊すると効果は消滅してしまいます。また、敵を倒すと、その領域内にあった弾は、活性化させているかどうかに関わらず消滅させることができるので、これらを利用していろいろな戦術を展開することが可能になります。

多彩なキャラクターとマナアクション

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 このゲームは自機として最初は 8 種の機体 (このゲームでは doll, 人形と呼ばれます) から選べます (ただし、一番最初のステージ MISSION 0 だけは最も基本的な能力の Leaf しか出撃できません)。ゲームをクリアしたり特定の条件を満たすともう少し増える仕組みです。さらに自爆シューティングだけに自機はガンガン消費することが推奨されているのか、普通のゲームと違って 3 機失ったらゲームオーバーなどはありません。確かに自機を全て失うとゲームオーバーですが、自機は各ドールにつき 12 体まで所持できるので、縛りプレイでもしないかぎりは、通常 20 体、30 体・・・と、ゲームオーバーの原因として自機を全て失うというのは考えられないくらい沢山持てます。実際、ゲームオーバーになる原因は圧倒的に "自機を全て失った" ではなく、"ボスを時間以内に倒せない" ですからね。初心者でも、道中死にまくりはしますが、ボスに到達しないで門前払いということはありません。
 それぞれの人形はただ容姿が違うだけでなく、移動速度や弾の威力 (さらには弾の発射方法)、マナアクション、自爆の威力全てが異なります。弾の性能がよいキャラは自爆しても大してボスの HP を削れなかったり、逆に弾の性能が弱いキャラはそのかわり自爆すると敵の体力を壊滅的に削れたり、特性があります。移動速度は文字通りだとして (早すぎると制御が効かずに事故死しますし、遅すぎると敵の攻撃を避けきれないこともあります)、たとえば、最も基本的な Leaf だと
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上の画像左のように、他のシューティングにもよくある標準的な弾なのですが、Earl というキャラを選ぶと、右のように極太レーザーになります。このレーザーは真正面ではなく敵の居る方向に自動で曲がっていきます。つまり耐久力が低い敵が沢山出てくるところでこのキャラを使うと、真ん中で撃ってるだけで敵が勝手に死んでいくというわけですね。ただしこのレーザーは発射・命中性能の高さの代わりに、威力自体は見た目より強くなく、Leaf の弾より削る速度が遅いうえに命中方向にかなり癖があるので、硬い敵が複数いる状況下では目的のターゲットを破壊することが非常に困難になり、ボス戦では完全に役立たずになります。かわりに Leaf はあまり雑魚敵を倒す性能はよくない代わりにボムの威力がとても強力なので、道中よりもボスに突っ込むことに向いています。このように、腕前以上に、道中向き、ボス向き、さらに特定の状況向きなど、様々な場合に応じて使い分ける "采配力" が勝利の鍵となります。采配がうまく当たれば初心者でもかなりいいところまで行けます。言い換えれば、一つのキャラに固執してクリアしようとすると泥沼にはまる可能性があります。使用キャラの戦略を立てるのも楽しみのひとつです。
 もうひとつクリアする上で必須なのが先ほどから何度か説明なしに書いている "マナアクション" です。敵を倒すとキシリトールガムのような物体 (このゲームではジェムといいます) が降ってきます。これを取得すると、FLOW ゲージの左の MANA ゲージがたまります (満タンで無い場合。ちなみに出撃時は満タンで、すぐ使えます)。マナアクションはキャラごとに異なり、たとえば上の二人、Leaf と Earl は発動時敵とその弾の動きを非常に遅くすることができ、特攻時や通常では避けきれない弾がやってきた時の緊急回避用として重宝しますが、Clover というキャラの場合は超強力なレーザーを発射します (発射中は無敵)。
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その威力はとても高く、ボスの体力も自爆ほどではないものの、かなりの量削ることが可能です (実は EURiDiCE などの低難易度では特攻せず Clover のマナアクションを打つ→その辺の弾に当たって自殺を繰り返すだけでクリアできたりします)。さらに、ジェムを沢山獲得できるところ、つまり敵と弾が大量に沸いてくるところでは、Clover を使えばレーザーで一掃→たまったジェムで次も一掃・・・とでき、他のキャラでは敵の攻撃、沸き具合が激しすぎてどうにもならないところでも大活躍できる、というわけです。
 このジェムは、マナをためるというだけでなく、左下にポイントとして蓄積され、ステージ終了後、ドールを得るための資金になるという仕組みです。

万人向けでない難易度と、半ば崩壊したゲームバランスが問題

 一番上のプレイ動画でも見れば分かると思いますが、難易度は熟練したシューターならいざ知らず、私のようなほぼ未経験者だとかなり苦労します。上のプレイは決してうまくありませんが、まずこの状態に持っていくのですら、(このステージだけで) 数十回リトライしました。このゲームはコンティニュー機能がついていて、一度そのステージを超えればその状態から何度でもやり直せる (そしてそれでゲームクリアしてもトロフィーがもらえる) のが唯一の救いですね。どんなに難しくてもいらいらせず、折れずに挑戦し続ける心があるならコンティニュー無限なのでトロフィーはちゃんと取れますし、システム、中身自体は面白いので入り口にしても全然いいと思いますが、このゲームは RPG みたいに時間をかけてレベルやポイントを稼げば誰でもクリアできるというほものではなく、いくら死んでも救済措置はなし、完全に腕前依存なので注意が必要です。そしてその難易度も決して低くはなく、かなりの試行回数が求められます。
 また、ある意味救済とも取れるのですが、このゲームははっきり言ってゲームバランスが崩壊しています。というのも、タイトル通り人形でボスを発破するゲームとして捉えるなら、やはりそれ相応の難しさを備えていますが、ボムを使わなくても明らかに強力な攻撃を持っているキャラがいくつかいるため、それらを使えば自爆をすることなくボスをいとも簡単に沈めることができるのです。つまり、強力な機体を沢山用意しておけば、弾幕避け + 自爆は一切不要になります。したがって、ゲーム性 (このゲームの特徴) を一切無視した強引なプレーで最後まで通すことができてしまうあたり、(あまりに難しいので初心者用の抜け道を用意したともとれますが) 同人ゲームならではの、バランス調整の甘さを感じました。

総評

 タイトル通り、ボスを自爆することによって発破するゲームで、ただ敵を撃つだけのゲームでなくしたのは個人的に評価しますが、この特徴を一切無視できるゲームバランスには難ありと感じます (自爆の意義が見いだしづらい)。個人的にゲームの中身自体に対する評価は高いですが、他人にもお勧めできるかと言われると決してそのようなゲームでないので、その二つの間をとって最初の評点にしました。合いそうかどうかはこの記事を参考にしてみてください。お値段は大して高くないので PS3 のシューティングに飢えている人はどうぞ。PSN チケットは Play-asia などですぐにコード入手できるので手間は大してかかりません。
 このゲームのトロフィー 100% は勲章と言ってもよいくらい難しく、しかも、時間をかければどうにかなる類のトロフィーは一切存在しないので、難しいトロフィーが好きな人には超お勧めです。特に、最高難易度クリアのトロフィーは取得率 1% しかなく、珍しいトロフィーが欲しい人は垂涎ものではないでしょうか。

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