L.A. Noire

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ジャンル : いわゆるアクションアドベンチャーゲームだが、後者の要素が強い
 
総評 : 7.8 / 10.0
 街の作り込みはすさまじく、ストーリーも素晴らしい。雰囲気とストーリーはこの上ないほどの一級品。しかし、やり込み要素に乏しく、長く遊べるゲームではない (おそらく、値崩れしているのはゲームがつまらないのではなく、これが原因と思われる)。ひとつの連続刑事ドラマを見ていると思えば、とても楽しめる内容。そして、街の作り込みの細かさはむしろこのゲームの自由度の低さを際立たせてしまっており、マイナス要素だと感じるかもしれない。かなりストーリーに重点を置いているので、GTA のような箱庭系とは全く違う性質。箱庭系で、アクション重視派にとってはお勧めできない。総合的に見れば良作。自由度と難易度次第では名作になれる可能性も十分あった。
 
トロフィー難易度 :
 Platinum : 6.0 / 10.0
  時間依存度 : ★★★☆☆ / 操作スキル依存度 : ☆☆☆☆☆ (ゼロ)
 まずは何も見ないで自力で一周してから、各事件を★5つにし、最後に収集物を集めるというのがおすすめ。基本的にゲームオーバーという概念がほぼ存在せず、詰むことはありえないので腕前依存度は低いが、時間はそこそこかかる。およそ 4-50 時間を見積もる必要あり。最初から攻略サイトで物証や尋問を見つつやっていけばマイナス 10 時間かそれ以上にはなるが、それはこのゲームのいいところを完全に消し飛ばすことになるので、ゲームを楽しむつもりがあるなら絶対に推奨しない。
 100% : 6.0 / 10.0
  時間依存度 : ★☆☆☆☆ / 操作スキル依存度 : ★☆☆☆☆
 DLCは全部簡単。事件をクリアするだけでゴールドトロフィーがもらえるので、トロフィーが欲しいならやらない理由がない。ただし「ニコルソン電気メッキ工場」でもらえるブロンズトロフィー「防弾フロントガラス」だけはわずかながらスキルに依存。これがおそらくこのゲーム中のトロフィーで最も腕前に依存するトロフィー (他はスキルに依存するという概念がないといってもいいほど簡単で、ほぼ時間の問題)。

刑事となって事件を解決へと導く

 このゲームは、かなり珍しく刑事物となっています。別にこの時代や世界に興味があるわけではないのですが、全世界で何百万も売れたゲームは、名前を知っておくだけでなく、いちゲーマーとして中身もちゃんと見なければいけないだろうと時季外れの 10 月に購入。その頃既に定価から大きく崩れ、2,500 円で買えました。
 内容は、戦時中沖縄で戦ってその後警官になった主人公コール・フェルプスとなり、次々と事件を解決していくというのが基本です。コールが渡り歩くのは警察署内の 5 つの課。最初はパトロール課のいち巡査として事件現場にかけつけますが、この課でのがんばりが認められ、次は交通課 (車両がらみの事件捜査を担当)、その次は殺人課の刑事に昇進、さらにその後殺人課での活躍を見込まれ風紀犯罪課 (主に麻薬関連の事件捜査を担当)、最後にちょっとした事情により放火特捜課 (主に火災関連の事件捜査を担当) という流れになります。最初のパトロール課はチュートリアルという扱いで、残りの 4 つが本編ですね。基本的にそれぞれの課ごとでひとつの大きなストーリーがあって、それを個々の関連する事件を解決しながら追っていくかたちになります。とくに放火特捜課に入ってからはスケールがだんだん大きくなり、最終的にかなりの巨大な悪と戦うことになるので、目が離せません。
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 ↑ パトロール課。チュートリアル的存在で、このゲームの全ての要素をひととおり体験できる

捜査の手法

 捜査はドラマなどを見てると演出上とても派手に見えてしまいますが、実際には地味なものです。まずは事件現場に向かい、手がかりを集めます。目撃者、被害者がいるなら彼らから話を聞き、証言や手がかりから新たな関連住所を探し出し、そこへ向かい、またそこの人から話を聞き・・というのを繰り返し、容疑者にたどり着くわけです。容疑者を逮捕すると事件解決ですが、なかには容疑者を 2 人拘束した状態で、それぞれ尋問することによってどちらが犯人か判断しないといけないときもあります。事件に関連する人物に話を聞く際は、それまでに得た手がかりからあらかじめ用意された質問を相手に聞いていくのですが、相手の証言を信用する、疑う、反証する、三つから選ぶことができます。つまり、話はただ聞くだけでなく、相手の表情からそれが本当かどうか判断しなければなりません。このゲームの最大の特徴はここだと思います。
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 ↑ 明らかな嘘をいう人も多い。そんな彼らには証拠を突きつけよう
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 ↑ もはや人間の表情と完全に同一。架空の世界の人形には見えない。
莫大な予算をかけたというだけあって、人間の表情については秀逸です。アニメでよくあるような、怒っているなら眉毛をつり上げるとか、もはやそういう次元ではなく、人間のあらゆる表情を再現しています。もちろんこれは作中の表現力を上げることにも貢献していますが、それ以上にこれが画期的なのは、相手に質問している際、プレイヤーは、その表情を見て、相手が本当のことをいっているか嘘を言っているか判断しなければならないというそのゲームシステムでしょう。嘘が下手な人は、嘘をついているのが顔で分かります。たとえば、目をしきりにそらしたり、なにかうしろめたそうな表情を浮かべたりしています。しかし中には嘘が上手な人もいて、明らかに嘘だと分かることを言っているのに表情を変えなかったり、苦戦することも多々あります。
 その一方で、証拠を探すのは、正直だるいです。もちろん、通報によって発覚したような事件 (多くの場合) は、現場の証拠品のまわりにあらかじめ、ドラマでよく見るような "A", "B", "C" のような文字のプレートが置いてあるため、とても分かりやすいのですが、そうでない場合は自分で場所を探し回って見つけなければなりません。分かりやすい場所に置いてあるものもありますが、何のヒントもなしに見つけるのは不可能だろと思うような場所にあるものも多く (まあ、普通証拠は隠しますけどね・・・ゲームとして、という意味で)、そしてそれは、隠し場所が分かりづらいというよりは、むしろ普通に落ちているにもかかわらず、モノ自体が小さいため視認不可能だったりするため、この辺は色々と不満を感じました。このせいで証拠が見つからなくて意味も無く現場を何分もうろつくことが少なくありませんでした。結局、証拠を探すには、「ここにあるはず」という勘ではなく、調べるボタンを連打しながら移動するだけになってしまい、面白さに欠けます。

アクションはおまけ

 犯人を追いかけたり、犯人に銃で抵抗された場合は、しばしばアクションシーンに突入しますが、基本的にこれらはおまけです。実際、このゲームでは、3 回アクションシーンに失敗するとその部分は飛ばすことができます。飛ばすと成功したことになり、しかも捜査に全然影響しません (わざと 3 回死んでスキップして解決しても星 5 つ獲得できます)。おまけだからか分かりませんが、正直アクションシーンは何のおもしろみもないです。
 銃撃戦は物陰に隠れて打ち合う普通の TPS ですが、弾薬数や持っている武器の種類などは表示されておらず、敵も 2-3 発体に当たればすぐ死ぬのでゲームとしては全くやりがいがないです。雰囲気を出すための演出の一環としてとらえるべきでしょう。
 犯人を追いかけるのは、文字通り走って追いかけるだけ。相手に銃を向けて長い間照準を当て続けることができれば威嚇射撃で逮捕することもできます。犯人は車に乗って逃走してしまうことも多々あり、そのときはカーチェイスになります。まあこれもゲームとしては大してやりがいはないです。
 結果的に、アクションシーンは特にやりがいもなく、見所がありません。ゲームとしての難易度を左右させるなら、このゲームの場合、この辺しかいじりどころはないと思うのですが、難易度設定が存在しないというのも残念です。難易度自体は、かなりやさしい部類なので、スキップを聞かれるほど失敗することはほとんどないと思います。

広いマップと作り込みには驚くが・・・

 このゲームの特徴でもある、とても広いマップ。1940 年代のロサンゼルスを再現した箱庭は、とても細かく作り込まれており、相当な気合いが入っていることがうかがえます。ゲームそっちのけで何十分もドライブしてたくらい、よく作り込まれています。ただし、だからこその不満が、その自由度の低さ。このゲームは移動の自由度の高さ (つまり広さ) に反して、行動の自由度は非常に低いです。そりゃ刑事が通行人に発砲したりできないのは分かりますから、GTA みたいにそう簡単に犯罪行為に走れないというのは設定上仕方ないということを差し引いてもできることが少なすぎます。捜査以外では、ドライブくらいしかやることがありません。GTA のように、店の人から食べ物を買ったり、そういうことは何もできません。ちゃんと店はところどころにあって、店員もいるんですけどね・・。映画館もありましたし、せっかく収集要素として実在する映画の名前を使った、金のフィルム缶というものを点在させてるのだから、一部でもいいのでそれを持って行って上映すれば当時の映画を楽しめるとか、そういう風にすれば面白かったんですけど、残念です。とある事務所内部の給水器の前でボタンを押すとコールが水をカップに注いで飲んだり、レストランの席に相棒と一緒に座れたり (座れるだけで他は何もできない)、橋の下の部分 (関係者以外立ち入り禁止の階段を上ったところ) にはホームレスがいたり、本編をただやっているだけでは絶対に見ることがない細かいところまで作り込んであるのに、これらがほとんど活かされていないのが、何度も言いますが本当に残念です。
 なお、犯罪行為についてですが、一応通行人を車ではね飛ばすことによって殺すことはできます。ただし、通行人はものすごい運動能力を有しているため、正面衝突で殺害することは相当難しいです。運良く轢殺できたとしても、そのまま血を流して倒れるだけで、周囲の人物も無反応、相棒すら何も言わないでそこにいるだけなので、全くおもしろみはありません。車で事故を起こしても、当たった相手が車から降りて文句を言ってきますが、すぐに車に乗り込んでどこかへ行ってしまうし、それどころかパトカーと激突しても何も起こらないので、悪い警官にはどうしてもなることができません。市民も非常に協力的であり、パトカーを止めて車を貸してくれというと素直に貸してくれるのは部下へお願いしてるようなものなので理解できますが、一般市民も (何で自分の車が必要なんだ、とか文句は言われますが) 100% 貸してくれます。刑事の権力は絶大ですね。
 結果的に、やりこみ要素といえるものはとってつけられたような収集要素 (金のフィルム缶、車) だけであり、長く遊べるゲームではありません。本編自体が長いので、時間的な意味ではそこそこ遊べると思いますが、2 周 3 周と飽きずにやれるかというと、疑問符です。

トロフィーについて

 トロフィーは時間をかければ誰でも取れる程度にやさしいものですが、その時間が結構かかります。私は 1 週目を普通に遊んで、2 週目で ★5 獲得プレイをしたので、50 時間程度かかりました。★5 を何のヒントもなしに獲得することは、ほとんど不可能に近いと思います (主要な証拠を全て発見し、尋問も全正解する) ので、基本的に攻略サイトなりを見ないと、自力で全部 ★5 解決するのは無理だと思った方がよいです (実際、私は 1 週目で ★5 解決、つまり尋問で全正解は一回も出来ませんでした)。そういう意味で、最初から攻略サイトを見れば、大きく時間短縮できますが、上で書いたとおり、それをやってしまうとこのゲームの良いところが完全に潰されてしまうので、かなりつまらないゲームプレイになってしまうと思います。1 週目は自分で考えながらストーリーを追って、2 週目はひとつのムービーを見てるのだと思ってストーリーを補完していくのがよいと思います。
 データをもとにするなら、特に難しいトロフィーはありませんが、車を全部収集するのは運が絡んできて面倒です。車によっては特定の場面でしかも特定の地域でしか登場しなかったりするうえに、攻略サイトに載っている場所に行っても滅多にでないのに、全く別の場面ではすごく簡単に見つかったなど、一部あまり攻略サイトがあてにならない車種もあるので、そこそこ苦労します。
 "法の力" (路上犯罪を全て解決する) は、本編でもフリーパトロールでも OK です。本編中はできるだけ自分で車を運転し、路上犯罪の対応要請が来たら逐次対応するという方式でいけば、最終的に残る犯罪もそんなにないはずなので、楽になります。まだ解決していない路上犯罪は、フリーパトロールでマップを見れば赤い人間マークで表示されているため、そこを押して相棒に運転させるだけですぐ終わります。
 "スピードマニア" (時速80マイル以上で、10秒間走行する) は、ゲーム最速である、隠し車両 "ファントム・コルセア" で大きな通りを走っていればじき獲得できます。なので序盤から狙うより、車 100% 収集のついででファントム・コルセアに乗り込んだらためす程度の感覚でよいでしょう。
 "グッド・マイレージ" (走行距離194.7マイルを達成する) は、相棒に任せた距離は走ったことにならないので、本編中はできるだけ自分で走りましょう。そうすれば 1 周でおよそ半分くらいは走ったことになっているはず。最初に書いたように 2 周プレイすれば自然に獲得できているはず。狙って取る部類のトロフィーではないです。
 "コレクター" (全ての事件において、95%の手掛かりを見つけ出して、調査する) は、全ての事件に存在する証拠の総数のうちの 95% であり、それぞれの事件で少なくとも 95% 以上という意味ではありません。注意深く捜索していれば特に攻略情報に頼らなくても 1 周で自然に獲得できるはずです。
 "安全第一" (DLC : インダストリアル・ストリートの銃撃戦において、ぶら下がったエンジンブロックを爆発させる事で、犯罪者を1人倒す) は、天井に 1 個だけぶらさがってるへんな塊 (エンジンブロック) のワイヤみたいな部分を数発撃てば落下させることができます。できるだけ入り口に近い物陰に隠れ、敵がエンジンブロックの直下のドラム缶まで移動してくるのをじっと待ちます。移動してきたらエンジンブロックを撃ち落とせば完了。失敗したらリトライで対応。
 "防弾フロントガラス" (DLC : ヒューズ・エアクラフト社での銃撃戦にて、2台の車両の運転手を到着する前に撃ち殺す) は、まず銃撃戦開始直後に一台、その車両に乗っていた 2 人と最初からいた数人を殲滅しかけたところ、あるいは彼らを無視して強引に奥に進もうとすると 2-3 台目が続々到着します。1 台目は初期の銃しかもってないので不可能に近いため、2-3 台目を撃ちます。これも拳銃ではかなり難しいので、無料 DLC である "シカゴ・ピアノ" をダウンロードしてから挑みましょう。シカゴ・ピアノをインストールしているなら、車のトランクに積んであるので、銃撃戦開始直後シカゴ・ピアノを取り出して、1 台目の敵をさっさと射殺、即刻前進して 2-3 台目が到着する位置の真ん中あたりでそれぞれの車を待ち構える形にします。そうすればあとはやってくる車のガラス部分を集中的に連射してれば何とか到着前に射殺できると思うので、楽になります。

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