アンチャーテッド : 砂漠に眠るアトランティス

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ジャンル : アクションTPS
 
総評 : 8.9 / 10.0
 グラフィックは凄まじく、前作をさらに超えてきており、今作では火の表現が特に凄い。それを活かして炎上・爆発・破壊のシーンがとても多く、迫力いっぱい。PS3 でどこまでやれるのかを見るという意味でも、価値のあるゲーム。ゲーム本編は TPS として無難な出来で、難易度設定も逃げも隠れもせず敵を撃ったり突撃して殴ればどうにかなるくらいのやさしい難易度から、敵の前に出ることは死を意味するくらい凶悪な難易度まで用意されており、さらにパズル要素もいつまでも迷うとヒント、最終的に答えを教えてくれるため人を選ばない。オンラインも相変わらず楽しい (そして前作よりさらに強化されている) ので、ストーリーを 1 本の大作映画だと思って楽しむこともできるし、オンラインで長く遊ぶことも可能。ただし、シングルは、前作とほぼ同じストーリーの枠組みだったり、敵の印象不足、ストーリーの説明不足感が否めないところがあるので、満点とはいかない。とはいうものの、ゲームとしてはプレイに支障がある部分はなく、悪い点は良い点に比べあまり目立たないため、総合的にこの評点。
 
トロフィー難易度 :
 Platinum : 5.0 / 10.0
  時間依存度 : ★★☆☆☆ / 操作スキル依存度 : ★★★☆☆
 今作ではクリアボーナス (衣装変更や無限弾薬) がないので、トロフィーの内容自体は前作と大差ないが、若干面倒。それでも練習難易度でやればどれも簡単。これを受けてか前作の GAU-19 トロフィーみたいに無茶な人数を要求してくるものはないので、武器系はプロ含め 2 周すれば自然に全部取れている程度の内容。プロでクリアは、前作より手強いので注意。特に格闘で回避指示が一切出ないので慣れるまでは死にまくり。最後のボスは正直、運。オンラインは強力プレイと対戦プレイに一回ずつ参加すればいいだけなので難易度はあってないようなもの。時間はおよそ 20 時間程度で 100% 到達可能。アクション部分は難易度によらないため簡単。TPS 部分は、腕前依存度はそこそこあるが、下手でも絶対に突破できないレベルではない。敵の動きは決まっているので、最悪何度も死ぬことで安全パターンを構築して対処可能。

2 年ぶりに帰ってきた、待望の大作

 2007 年、PS3 で新規に発売され、プレイする映画として好評だったアンチャーテッド。そこから驚くべき進化を遂げて 2009 年、第二作が発売されましたが、そこからさらに 2 年後、また進化したアンチャーテッドが帰ってきました。今作ではフランシス・ドレイクの末裔を自称する主人公ネイサン・ドレイクがその先祖の足跡を追って、真実を探す冒険に出ます。
 今回は爆発・炎上をはじめ、破壊表現に力が入っており、迫力が向上。前作で限界と思われたグラフィックがさらに進化しています。さらに進化といっても、1 から 2 への進化よりは幅が小さいので、それほど大きな感動はありませんが、文句なしに家庭用機の最高峰です。未体験の人は、今作からでも特にストーリーに関わりはないので、是非体感してみてください。
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 ↑ どの場面をとっても絵になるものばかり。もちろん、実際には静止画ではありません。これが滑らかに動く場面を考えてみてください。

ストーリー・登場人物は相変わらず

 今作では、前作ではほとんどちょい役出演だったサリーが全面的に登場。ネイトとサリーの出会いから、二人の友情まで、最初から最後までサリー尽くしになっています。エレナは前作と同程度出てきますが、クロエは 2 におけるサリー程度の出演にとどまってしまいました。
 さらに今作では新しい仲間、チャーリー・カッターも登場。作中ではチャーリーともカッターとも呼ばれています。別に新しい作品だから新しい仲間も欲しいでしょうし、それはいいのですが、彼はクロエと一緒に出てくる程度 (ストーリー上の最重要人物ではない) にもかかわらず、なぜわざわざ彼を新しい仲間を入れたのか (そもそも彼は誰で、どういう経緯で仲間になったのかすら描かれていない)、説得力に乏しい面はあります。エレナがチャーリーの名前を聴いて「チャーリーってあのチャーリー・カッターのこと?」と驚く場面もあるので、この界隈では有名なのかもしれませんが、終わってみれば「結局あれは誰だったんだ?」と気になるばかり。
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 ↑ 左が今作で初登場のチャーリー・カッター。顔は濃いがそれに反して存在感は薄い。
 ストーリーは相変わらずです。具体的には、2 と枠組みがかなり似通っています。よく言えば、「2 によって約束された、安心の面白さ」ということになりますが、悪く言えば、「似たようなものが続くので飽きる」ということになります。まあ、ストーリーについては、通常のアクション映画同様、極度に感情移入したりするものではなくて、主に動きを楽しむものだと思うので、それほど深くは評価しません。ただし、今までより若干展開が早く、場所がころころ変わるので、ついて行けないというか映画の主人公になりきれない感はあります。その原因としては、先に挙げたものももちろんありますが、それ以上に、全体的に説明不足が多く、「それは何を意味するものなのか?」「なぜそういう行動をとったのか?」など、謎が多く残ってしまっている、というのが一番でしょう。ストーリーを重視する場合は、間違いなくマイナスポイントになります。

ゲーム内容について : アクション

 ゲームプレイは主に、謎解き、アクション (飛び移ったりジャンプしたり) と、銃撃戦に分かれます。銃撃戦以外は、どの難易度でも共通の部分で、特に難しくありません。演出の一種に近いと思います。
 アクションについては、道がなかったりするところを、色々なものにつかまりながら飛び移って移動したり、迫り来る危険から逃げたり、様々です。基本的に走って、ジャンプして、つかまって、飛び移って、くらいしかなく、難しい要素はありません。少なくとも、死にすぎて次へ行けないということは起きません。これらの動作は、本編中、かなり多いのですが、飽きないよう様々に環境が変化していて、よく出来ています。
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 ↑ はしごや崖につかまるのは当たり前。凹凸さえあればどこへでも飛び移るのがネイトの流儀。
ゲームだからあまり多くは言いませんが、ネイトの超人的な腕力にはいつも驚きますね。どう考えてもそこへは飛び移れないだろうというところを平気で、しかも素手で飛び移ります。手は痛くないんでしょうか。物理的に不可能か可能かというと、たぶん可能なんでしょうけど、現実でここまでの運動能力は・・・ゲームだから気にしないことにします。
 たまに、どこへ行けばいいか分からなくなるようなこともありますが、たいていそういう場合は、ネイトがつかめる部分を黄色くしてあるので、それをヒントにして進めばいいと思います (画像でもよく分かると思います)。最後の画像以外は移動シーンばっかりで地味に見えますが、次々と場面が変わっていくので、飽きずに楽しめます。最後の画像みたいに、崩れる建物から逃げたり、迫り来る危険 (具体的に何かは書きませんが・・) から逃走したり、派手な場面も沢山あるのですが、これは体感してみないと分からないでしょう。

ゲーム内容について : 謎解き

 このゲームは謎解き要素もあります。
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 ↑ 謎の種類も様々。基本的にネイトがノートに情報をまとめてくれているので、そこから何をすべきか推測し、謎を解く。
謎解きと言っても、ファミコン時代によくあるような、開発者以外は知りようがないレベルの理不尽な謎ではなく、ちゃんとネイトが今まで得てきたものからヒントをノートにまとめてくれているので、それを見て、どういうことなのか推測して、解いていくことになります。謎解きの量は前作よりも増えて、かつ少し難しくなっています。前作までの謎解きはノートにまるまる答えが載っているようなもので、正直考える要素は皆無でしたが、今作はノートの情報から、一体どういうことなのかある程度推測しないと答えが分からない謎が複数あり、やりごたえが増えました (言い換えれば、この部分の難易度は上がりました)。
 どうしても謎が解けない場合は、時間が経てば自動的にネイトたちが「こういうことじゃないか?」とヒントを言い始め、それでも一定時間迷い続けると、「答えを表示しますか?」とご丁寧にも尋ねてきてくれるため、最終的に解けなくても次へ進むことができ、親切設計であり、好感が持てます。

ゲーム内容について : 格闘・銃撃戦

 ゲームの難易度を左右している部分です。今作ではおなじみの銃撃戦だけでなく、肉弾戦もかなり強調されています (銃を使わないで素手で戦う場面もいくつかあります)。さらに、今作では大男が出現。他の敵より体が大きいだけでなく、自分に突進してきて殴ってきます。つまり、銃撃で倒すのではなく、殴り合いで倒さなければなりません。基本的に□ボタン連打になりますが、敵の攻撃する瞬間を見きって△ボタンで回避しなければ、攻撃を受けてしまいます。まあ、避けやすい格闘ゲームみたいな感じになっていますね。ちなみに体力が大男より低いだけで、雑魚も全部そういう方式になりました。つまり、面倒になったら殴りに行くという方法が、今作ではあまり有効ではなくなってしまいました (常に抵抗されるので、その間蜂の巣にされてしまう)。特に完全に武装したヘルメット兵は異常なまでに肉弾戦で耐久力を発揮し、凶悪です。
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 ↑ 敵は出てくる場所を選ばないので、しょっちゅう銃撃戦に。今作では殴り合いも強化。
銃撃戦は相変わらずですが、基本的に硬い敵 (ヘルメットをした敵) が多めで、彼らにはヘッドショットで一発というのが通用しないため、爽快感は低めです (ヘッドショットを数発当てないとヘルメットがはがれない)。物陰に隠れながら地味に敵を狙っていくことになりますが、敵、特にヘルメット兵は体力があるのをいいことに、自分にどんどん近づいて、突撃してきます。最終的に逃げ場を失って殺されてしまうこともしばしばで、難しい難易度だと相応にキツイです。
 前作から導入された、敵に見つかることなく敵を倒すという要素も、上から飛び降りて倒すなどのアクションが追加され、強化されましたが、今作はそこまでこの要素は強調されていないという印象です。
 武器の種類は今までとだいたい一緒です。名前が変わったものも多いですが、種類自体はほとんど同じ。敵については、前作に比べ、ヘリや戦車のような巨大で強力な敵がいなくなってしまったので、全体的に小粒中心の印象を受けます。今作がはじめてであるなら、特に問題ないですが、前作をやったあとだと、敵全体の印象不足に繋がるかもしれません。
 ちなみに、今作にはボスがいません。2 でラザレビッチにぼこぼこにされた人も多いとは思いますが、今作にはそれに相当する敵役はいるものの、直接戦うこともなく、エンディングを迎えます (どうなるかはもちろんお楽しみ)。かなりゲームとしてはあっさり終わってしまうので、達成感という観点で物足りない、という点は否定できません (かといって、前作のラスボスのような戦闘が入るのも勘弁ですが)。

ゲームプレイ周りについて

 今作も日本語字幕、英語字幕、音声も日本語、英語からそれぞれ選べます。この辺を全て用意してくれているゲームはほとんどないので、貴重ですね。日本語音声に英語字幕なんていう変わった組み合わせも可能で、ちょっとした勉強にもなります。基本的に SCE の海外ゲームは言語に関して優秀なタイトルが多い気がします (他にこれが可能なゲームとしては、HEAVY RAIN などが挙げられます)。
 ロードについても、毎作おなじみですが、ゲーム開始時に 30 秒から 1 分未満程度のロードが入るだけで、ゲーム時にはロードがありません。死んでも即やり直しが可能で、快適です。場面が変わってもロードはありません。
 残念な変更点としては、今までクリア特典として無限弾薬やコスチューム変更があったのですが、これがなくなってしまいました。つまり、トロフィーが少しだけ面倒になりました。
 また、オンラインを遊ぶための権利は、プロダクトコードという形で 1 パッケージに 1 つ与えられるようになりました。つまり、新品で買う分には気にする必要がないのですが、中古の場合、このコードが使われていると、 PS Store でプロダクトコードを買わなければオンラインができません (購入には 900 円必要)。

総評

 とにかく派手で、大作映画を見ているかのような迫力と、グラフィックを味わうことができます。PS3 を持っているなら、必ずやっておきたいゲームの一つです。難易度も幅広く、ゲーム性も無難であるため、人を選ぶ要素が少なく、銃撃戦がよほど嫌いでない限りは、多くの人に合うゲームです。前作との比較でいうと、「どちらも、それぞれ良い」程度になっていて、この辺、今作のほうがよかったかどうかは、評価が分かれると思いますが、いずれにせよ、買って損はしないでしょう。

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